転生侍女はモブらしく暮らしたい〜なのにお嬢様のハッピーエンドは私に託されているようです(汗)
対してハッピーエンドのラストシーンはきっと、乙女ゲームの王道のウエディング。
レミリアはその日が来るまでできるだけ王太子との接触を避け、なにも知らずにいた方がいいとエマは考えていた。
(レミリア様は会って前回の失敗を挽回したいようだけど、危険だわ。接触がなければ、処刑されようがないんだから、このまま結婚が正式に決まる日まで会わない方がいい……)
しかしながら、その日の午後、王城から使いがやってきた。
きちんとした身なりの従僕が玄関で、王太子からの伝言を口にする。
「やっと時間ができたのでレミリア嬢にお会いしたいと仰っておいでです。急なお迎えで申し訳ございませんが、王太子殿下のティータイムにご同席願います」
モリンズ伯爵が喜び勇んで承諾を口にする。
「光栄です。娘には急いで支度をさせますゆえ、応接室にてしばしお待ちください」
「いえ、お気遣いなく。私は馬車内におります」
使いの者が外へ出ていき、モリンズ伯爵夫妻がレミリアに早く着替えをと急かす。
レミリアは踵を返し、階段に向かおうとしている。
その頬は赤く、口元は嬉しそうだ。
レミリアはその日が来るまでできるだけ王太子との接触を避け、なにも知らずにいた方がいいとエマは考えていた。
(レミリア様は会って前回の失敗を挽回したいようだけど、危険だわ。接触がなければ、処刑されようがないんだから、このまま結婚が正式に決まる日まで会わない方がいい……)
しかしながら、その日の午後、王城から使いがやってきた。
きちんとした身なりの従僕が玄関で、王太子からの伝言を口にする。
「やっと時間ができたのでレミリア嬢にお会いしたいと仰っておいでです。急なお迎えで申し訳ございませんが、王太子殿下のティータイムにご同席願います」
モリンズ伯爵が喜び勇んで承諾を口にする。
「光栄です。娘には急いで支度をさせますゆえ、応接室にてしばしお待ちください」
「いえ、お気遣いなく。私は馬車内におります」
使いの者が外へ出ていき、モリンズ伯爵夫妻がレミリアに早く着替えをと急かす。
レミリアは踵を返し、階段に向かおうとしている。
その頬は赤く、口元は嬉しそうだ。