転生侍女はモブらしく暮らしたい〜なのにお嬢様のハッピーエンドは私に託されているようです(汗)
どうやって説得しようかとエマが頭を悩ませたら、その役を伯爵夫妻が買って出てくれた。
「レミリアも行きなさい。元はお前が誘われたんだろう? シンシアとブライアン殿はいわば付き添いだ。お前が行かねば意味はないぞ」
「そうよ、レミリア。バルニエ伯爵に気に入られたなんて、素敵なことじゃない。レミリアにもやっと嬉しいお話が巡ってきたわね」
喜ぶ両親に説得されても、レミリアは口を尖らせている。
「お父様、バルニエ伯爵のお歳をご存じ? 私とは離れすぎている気がするわ」
「問題ない。むしろ頼りがいがあるというものだ。見た目は充分に若々しく覇気もある。バルニエ伯爵の領土はブドウと小麦が名産だったな。豊かで財もある。妻となれば一生安泰だ」
「そ、それでも私は合わない気がするの。園遊会で他の人からご結婚されていた話を聞いたわ」
「奥方が亡くなられたのは五年前だったか。長患いをしていたな。バルニエ伯爵が名医や良薬を必死に探していたのを思い出す。妻を大事にしてくれる男だぞ。それについても問題はない」
シンシアもレミリアを誘う。
「レミリアも行きなさい。元はお前が誘われたんだろう? シンシアとブライアン殿はいわば付き添いだ。お前が行かねば意味はないぞ」
「そうよ、レミリア。バルニエ伯爵に気に入られたなんて、素敵なことじゃない。レミリアにもやっと嬉しいお話が巡ってきたわね」
喜ぶ両親に説得されても、レミリアは口を尖らせている。
「お父様、バルニエ伯爵のお歳をご存じ? 私とは離れすぎている気がするわ」
「問題ない。むしろ頼りがいがあるというものだ。見た目は充分に若々しく覇気もある。バルニエ伯爵の領土はブドウと小麦が名産だったな。豊かで財もある。妻となれば一生安泰だ」
「そ、それでも私は合わない気がするの。園遊会で他の人からご結婚されていた話を聞いたわ」
「奥方が亡くなられたのは五年前だったか。長患いをしていたな。バルニエ伯爵が名医や良薬を必死に探していたのを思い出す。妻を大事にしてくれる男だぞ。それについても問題はない」
シンシアもレミリアを誘う。