平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
それぞれ風呂まで終わらせたのち、ベッドに潜ったリズは、枕を背に浅く腰かけているジェドへ報告する。

あのあと、ニコラスに王宮内を案内された。いつも幼獣と立ち寄っている場所も紹介され、気づけば時間が経っていて彼の自室へと戻ったのだ。

「そうか。俺の方は、なかなか収穫はあったな。どこかの誰かが、タイミングよくドジを踏んでくれたおかげでな」

思案する顔で、ジェドがベッドの天幕を眺めながら言う。

「うっ、本当にすみませんでした……」

鬼上司なジェドの性格から、叱られているのかもしれないと考えて再び反省する。役に立とうと思っていたのに、この国の王子を巻き込んで隠し通路に落ちてしまうとは……幼獣も無事だったのは幸いだ。

リズは、日中を思い出しながらベッドのそばを見た。そこには、白い大きな体で寝そべっているカルロがいる。

「カルロ。今日は、助けてくれてありがとう」

「ふんっ」

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