平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
またしてもそっぽを向かれてしまった。
その姿に、ふとニコラスが言っていた『照れ隠し』の言葉が浮かんだ。その通りだと、くすりと柔らかな笑みをもらした。
「ううん。今日も、色々とありがとう。カルロには、いつも助けてもらってばかりね」
リズは言いながら、手を伸ばして大きなカルロの背を撫でた。彼は顔をそらしたまま、ぱたんと尻尾を揺らして応えてくる。
室内では、筆談はできない。自分もジェドみたいに、カルロと言葉が交わせたらいいのにと、ちらりと思ってしまう。
「例の軍事の公務に、獣騎士団の一部隊を参加させないかと、改めて陛下から直接声をかけられた」
そう話し出すジェドの声が耳に入って、リズは彼へと目を戻した。
このように〝獣騎士団長〟が王都に滞在するのも久しい。他に大きな仕事も入っていない良きタイミングであるし、ぜひと国王から提案されたようだ。
その姿に、ふとニコラスが言っていた『照れ隠し』の言葉が浮かんだ。その通りだと、くすりと柔らかな笑みをもらした。
「ううん。今日も、色々とありがとう。カルロには、いつも助けてもらってばかりね」
リズは言いながら、手を伸ばして大きなカルロの背を撫でた。彼は顔をそらしたまま、ぱたんと尻尾を揺らして応えてくる。
室内では、筆談はできない。自分もジェドみたいに、カルロと言葉が交わせたらいいのにと、ちらりと思ってしまう。
「例の軍事の公務に、獣騎士団の一部隊を参加させないかと、改めて陛下から直接声をかけられた」
そう話し出すジェドの声が耳に入って、リズは彼へと目を戻した。
このように〝獣騎士団長〟が王都に滞在するのも久しい。他に大きな仕事も入っていない良きタイミングであるし、ぜひと国王から提案されたようだ。