平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「正式に参加するとの返事をした。何か起こった場合、すぐに動ける」

念には念をと説明され、リズは確かにと思った。

獣騎士団側からは、一小隊分を作って参加することを決めたらしい。既にコーマック達には、王宮から知らせを出したという。

「軍事協定が結ばれた式典、それからパレードにも参列する。その前の日には、合同演習で騎馬と騎獣による木刀戦も開催されることになった」

「それは……団長様、大忙しですね」

元々プライベート感はほぼなかったのだけれど、公務への参加となると、いよいよ個人的な自由がなくなっていくのを感じる。

「想定の範囲内だ。王都でゆっくりできないのは、いつものことだからな」

ふぅ、と枕に背を預けているジェドが吐息をもらす。

「合同演習という行事が余分に追加されたわけだが、その日に合わせて、コーマックたちも早く来訪してくれるのなら俺は助かるしな」

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