平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
こんな風に迎える朝が、本当になって毎日続けばいいのに、と。信頼してくれているようなさまが、ジェドの中でリズに対する愛おしさをかき立てた。
でも、どうやらそれは気のせいではないらしい。
出会った時から、意地悪だの鬼上司だのと怯えているのに、これからようやく十八歳を迎える初心なリズは、ジェドに信用を置き始めてもいる。
――カルロのもふもふには負けているけれど。
そういえば、じっと見つめすぎて時間を忘れ、目覚めたリズに驚かれてしまったのは〝彼〟も知っている一件だった。
「カルロ、リズには教えるなよ」
ふと思い出して、いちおう釘はさしておいた。
すると賢い相棒獣は、んなの分かってるよ、と言わんばかりに尻尾を一度振って応えてきたのだった。
でも、どうやらそれは気のせいではないらしい。
出会った時から、意地悪だの鬼上司だのと怯えているのに、これからようやく十八歳を迎える初心なリズは、ジェドに信用を置き始めてもいる。
――カルロのもふもふには負けているけれど。
そういえば、じっと見つめすぎて時間を忘れ、目覚めたリズに驚かれてしまったのは〝彼〟も知っている一件だった。
「カルロ、リズには教えるなよ」
ふと思い出して、いちおう釘はさしておいた。
すると賢い相棒獣は、んなの分かってるよ、と言わんばかりに尻尾を一度振って応えてきたのだった。