平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
そう意気込むリズを、カルロがまたしても何か言いたそうに見ていた。あれどう見ても本気だろうに、と彼の顔には書いてあった。
第一王子ニコラスの私室に向かってみると、そこには専属の護衛騎士であるエドモンドの姿があった。
「あっ、エドモンドさん。無事に戻られたんですね」
「はい」
彼に挨拶をして、一旦カルロと一緒に入室する。すると向こうから、幼獣を抱えたニコラスが二割り増しの上機嫌さで挨拶してきた。
「おはようリズ! ははは、今日も良き天気だな!」
気の知れた専属の護衛騎士が戻ってきて、嬉しいのだろう。
まだまだ子供な王子に、リズは微笑ましさを覚えて応える。ふと、じっと自分を見続けているエドモンドに気づいた。
「なんですか?」
「いえ、別に」
ふるふる、と彼が首を横に振る。
気のせいか『別に』という感じではなかった。いつも通りの生真面目さなのだけれど、眉もやや寄せられて表情には残念感が漂っている。
「えーっと……何かお考え事ですか?」
リズは、カルロと一緒に見つめる。
第一王子ニコラスの私室に向かってみると、そこには専属の護衛騎士であるエドモンドの姿があった。
「あっ、エドモンドさん。無事に戻られたんですね」
「はい」
彼に挨拶をして、一旦カルロと一緒に入室する。すると向こうから、幼獣を抱えたニコラスが二割り増しの上機嫌さで挨拶してきた。
「おはようリズ! ははは、今日も良き天気だな!」
気の知れた専属の護衛騎士が戻ってきて、嬉しいのだろう。
まだまだ子供な王子に、リズは微笑ましさを覚えて応える。ふと、じっと自分を見続けているエドモンドに気づいた。
「なんですか?」
「いえ、別に」
ふるふる、と彼が首を横に振る。
気のせいか『別に』という感じではなかった。いつも通りの生真面目さなのだけれど、眉もやや寄せられて表情には残念感が漂っている。
「えーっと……何かお考え事ですか?」
リズは、カルロと一緒に見つめる。