平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
向こうでニコラスが、幼獣を『高い高い』して、一人と一頭できゃっきゃ遊び始めた。その声を聞きながら、エドモンドは視線をそらす。
「これは真実をお伝えして、お止めした方がいいのか。しかし教えたところで、いつものポジティブ馬鹿を発揮されて、信じてもらえない可能性の方が大です。もうここは、好きにさせておこうかとも思いまして」
ふぅ、とエドモンドが独り言のように言って吐息で締める。
……何が?
小首を傾げたリズは、少年王子ニコラスが、媚薬入りの菓子を送ってきた件をすっかり忘れていた。
今日は、エドモンドも交えてニコラスと歩くことになった。
人が落ち着いているところを選んで、いつもの散歩コースでもあるといったニコラスの案内で王宮内を進む。
「普段から、こういう感じなんですか?」
「うむ。幼獣に、午前中の新鮮な空気を吸わせてやろうと思ってな。まさかリズが一時間も早めに登城するとは思っていなかったぞ」
「えぇと、私は、その、団長様の都合に合わせていますので……」
なんだか嬉しそうに言われたリズは、ごにょごにょと答えた。
「これは真実をお伝えして、お止めした方がいいのか。しかし教えたところで、いつものポジティブ馬鹿を発揮されて、信じてもらえない可能性の方が大です。もうここは、好きにさせておこうかとも思いまして」
ふぅ、とエドモンドが独り言のように言って吐息で締める。
……何が?
小首を傾げたリズは、少年王子ニコラスが、媚薬入りの菓子を送ってきた件をすっかり忘れていた。
今日は、エドモンドも交えてニコラスと歩くことになった。
人が落ち着いているところを選んで、いつもの散歩コースでもあるといったニコラスの案内で王宮内を進む。
「普段から、こういう感じなんですか?」
「うむ。幼獣に、午前中の新鮮な空気を吸わせてやろうと思ってな。まさかリズが一時間も早めに登城するとは思っていなかったぞ」
「えぇと、私は、その、団長様の都合に合わせていますので……」
なんだか嬉しそうに言われたリズは、ごにょごにょと答えた。