平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「いつもは意地悪ですけど、昨日の団長様は、私が本当に嫌がることはしないだろうなと思ったというか……信頼してますもん。当たり前じゃないですか」

ジェドを信頼しているのは、コーマックたちだけではない。リズだって、部下として彼を信頼している。

そう思いながら、リズはもじもじと本音を打ち明けた。

これで、今や部下として一番信用していることが伝わってくれただろう。直属の部下として、恋人役までがんばったほどだ。

――と、部下としての自分の成長に浸っていたのだが。

「ひぇっ!?」

大きくベッドが軋んで、ジェドに引っ張られたかと思った直後、気付けば彼が上になってリズは組み敷かれていた。

「えっ、なんですか!? 団長様、もう落ち着いたんじゃなかったんですか!?」

びっくりして見つめ返せば、目の前には自分を見下ろす美しい顔があった。

どこか、ジェドはとても真剣そうだった。

「落ち着いているさ」

言いながら、どうしてか指を絡めて手を握られる。

まるで昨夜を出させるような、強い眼差しに射抜かれて緊張した。ジェドの熱い瞳から、リズは目をそらせなくなる。

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