平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
――一体、何があったというのだろうか。
これまで見たこともないブチ切れ状態である。
突然呼び出されたコーマックたちは、今にも引き攣りそうな口元をこらえて待機していた。最後に入室したリズも、今すぐ逃げたくなる。
コチ、コチ、……時計の秒針が動く音がしばらく続いた。
ジェドは黙ったままだ。その向かいにいるエドモンドは、自分に理由かあるとは全く思っていない顔で続く言葉を待っている。
――陛下ということは、この国の王から手紙が来たということだ。
一体、何がどうして王宮にこないかと、なっているのかも不明である。
考えても分かるはずがない。続く沈黙に耐えられなくなって、リズと、時間が合って集まった獣騎士たちが思い思いの目を向ける。
その視線の先にいたのは、副団長のコーマックだ。
「えっと……このタイミングで国王陛下から手紙、ですか」
団長の右腕であるコーマックは、自分の役目かと察して胃痛に悩まされている顔で切り出す。
「その、恐らくエドモンドさんの休暇を、正式に受理したのは陛下ですよね。えぇと、昨日の今日にしては、後押しするような早いお手紙ですね」
「ニコラスと、来訪してきたエドモンドの用件とは全く別だ」
「え、別?」
「ついでに公務の一つに参加しないか、とはお伺いが来ているがな」
これまで見たこともないブチ切れ状態である。
突然呼び出されたコーマックたちは、今にも引き攣りそうな口元をこらえて待機していた。最後に入室したリズも、今すぐ逃げたくなる。
コチ、コチ、……時計の秒針が動く音がしばらく続いた。
ジェドは黙ったままだ。その向かいにいるエドモンドは、自分に理由かあるとは全く思っていない顔で続く言葉を待っている。
――陛下ということは、この国の王から手紙が来たということだ。
一体、何がどうして王宮にこないかと、なっているのかも不明である。
考えても分かるはずがない。続く沈黙に耐えられなくなって、リズと、時間が合って集まった獣騎士たちが思い思いの目を向ける。
その視線の先にいたのは、副団長のコーマックだ。
「えっと……このタイミングで国王陛下から手紙、ですか」
団長の右腕であるコーマックは、自分の役目かと察して胃痛に悩まされている顔で切り出す。
「その、恐らくエドモンドさんの休暇を、正式に受理したのは陛下ですよね。えぇと、昨日の今日にしては、後押しするような早いお手紙ですね」
「ニコラスと、来訪してきたエドモンドの用件とは全く別だ」
「え、別?」
「ついでに公務の一つに参加しないか、とはお伺いが来ているがな」