平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「戦闘獣がご同行されているぞ!」
「下がれ下がれっ、前を開けんか!」
ちょっとした大騒ぎになる。するとほどなくして、騎士の一人が、大きく旗を振って合図を返してきた。
獣騎士は、相棒獣と魔力で繋がっていて意思疎通ができる。ジェドが何かしら指示したのか、ふっと笑みを浮かべた彼に、カルロが一つ頷いて下降した。
広々とした王宮の前門庭園へ、大注目の中、カルロが大きな白い体を見せつけるかのようにして降り立った。
「グレイソン伯爵、いえ獣騎士団長殿! お待ちしておりました!」
「出迎えご苦労」
やや距離を置いて敬礼を取った警備部隊へ、ジェドが慣れたように答える。その優美な姿に見惚れているのか、ぽーっと見ている騎士の姿もあった。
「殿下の方は今、大丈夫か?」
「はっ。すぐにそちらへ案内せよと、陛下からもご命令を受けております。どうぞ、こちらへ」
離れた位置から、答えた騎士の一人が案内をする。
するとジェドが、カルロをそちらへと歩かせた。騎獣したまま移動を開始されたリズは、再び揺れ出し、後ろから支えるように抱き締められてドキリとする。
「な、なななんでカルロに乗ったまま移動するんですかっ」
地上に降りた途端、この距離感がじわじわと恥ずかしくなってきた。
「獣騎士団の到着は、大抵そうだ。それに、騎獣している方が〝完全制御〟されていると安心される」
「下がれ下がれっ、前を開けんか!」
ちょっとした大騒ぎになる。するとほどなくして、騎士の一人が、大きく旗を振って合図を返してきた。
獣騎士は、相棒獣と魔力で繋がっていて意思疎通ができる。ジェドが何かしら指示したのか、ふっと笑みを浮かべた彼に、カルロが一つ頷いて下降した。
広々とした王宮の前門庭園へ、大注目の中、カルロが大きな白い体を見せつけるかのようにして降り立った。
「グレイソン伯爵、いえ獣騎士団長殿! お待ちしておりました!」
「出迎えご苦労」
やや距離を置いて敬礼を取った警備部隊へ、ジェドが慣れたように答える。その優美な姿に見惚れているのか、ぽーっと見ている騎士の姿もあった。
「殿下の方は今、大丈夫か?」
「はっ。すぐにそちらへ案内せよと、陛下からもご命令を受けております。どうぞ、こちらへ」
離れた位置から、答えた騎士の一人が案内をする。
するとジェドが、カルロをそちらへと歩かせた。騎獣したまま移動を開始されたリズは、再び揺れ出し、後ろから支えるように抱き締められてドキリとする。
「な、なななんでカルロに乗ったまま移動するんですかっ」
地上に降りた途端、この距離感がじわじわと恥ずかしくなってきた。
「獣騎士団の到着は、大抵そうだ。それに、騎獣している方が〝完全制御〟されていると安心される」