平凡な私の獣騎士団もふもふライフ2
「ひぇ。あ、あの、騎獣の理由は分かりました! で、でも、み、耳元で喋らいでくださいっ」
「どうして?」
「どっ、どうしてって、それは」
なんだか甘い声で問われて、リズは顔が熱くなった。なんだか甘い空気が出ていないだろうかと考えたところで、ハッと思い出す。
そうだ、私は今、団長様の恋人役だったんだ!
それならば、この状況にも頷けた。でも初心なリズは、もうこの時点でいっぱいいっぱだった。一体、どこで彼はスイッチを切り替えたんだろうか?
「だ、団長様、みんなが見ています」
後ろから抱き締められたまま、ちらりと視線を覚えた場所を確認して、リズはかぁっと頬を紅潮させてしまった。
向こうから見ている者たちもまた、同じような表情を浮かべていた。
今は恋人役を努めなければならないので、ジェドの腕をほどけない。それを分かってか、彼は甚く満足げに、リズの腹の前でゆっくりと手を組む。
「そんなの、見せつけておけばいい」
顔を寄せて、いい声で囁く。ふりだと分かっていても、まだ十八歳も迎えていない初心なリズは、ますます顔に熱が集まるのを止められなかった。
彼女の恥ずかしがりようは本気のもので、見ている者たちもすっかり恋人同士と信じて頬を染めているのだった。
そのまま、少し離れた騎士の案内で大注目の中を進む。
「どうして?」
「どっ、どうしてって、それは」
なんだか甘い声で問われて、リズは顔が熱くなった。なんだか甘い空気が出ていないだろうかと考えたところで、ハッと思い出す。
そうだ、私は今、団長様の恋人役だったんだ!
それならば、この状況にも頷けた。でも初心なリズは、もうこの時点でいっぱいいっぱだった。一体、どこで彼はスイッチを切り替えたんだろうか?
「だ、団長様、みんなが見ています」
後ろから抱き締められたまま、ちらりと視線を覚えた場所を確認して、リズはかぁっと頬を紅潮させてしまった。
向こうから見ている者たちもまた、同じような表情を浮かべていた。
今は恋人役を努めなければならないので、ジェドの腕をほどけない。それを分かってか、彼は甚く満足げに、リズの腹の前でゆっくりと手を組む。
「そんなの、見せつけておけばいい」
顔を寄せて、いい声で囁く。ふりだと分かっていても、まだ十八歳も迎えていない初心なリズは、ますます顔に熱が集まるのを止められなかった。
彼女の恥ずかしがりようは本気のもので、見ている者たちもすっかり恋人同士と信じて頬を染めているのだった。
そのまま、少し離れた騎士の案内で大注目の中を進む。