冷たい彼と新婚ごっこ♡
あまりにもオシャレな内装に、思わず感激して声を上げてしまう。


生活雑貨のほかにインテリア小物なんかも全部揃えられてて、確かにこれなら今日からこのまま生活できそうだけど。


お父さんたち、いつの間にこんな部屋を用意したんだろう。


私が一人でキョロキョロしていたら、一条くんはさっそくそこにあったソファーにドサッと腰掛ける。


そして、涼しい顔でこちらを見上げながら話しかけてきた。


「あのさぁ」


「……は、はいっ!」


どうしよう。なんか話しかけられるだけでビクッとしちゃうんだけど。


一条くん、全然笑わないからちょっと怖いし……。


「とりあえず隣、座れば?」


「えっ……」


ウソ。いいのかな?



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