冷たい彼と新婚ごっこ♡
そんな、そういう心配をしてたわけじゃないんだけどなぁ。


「それともなに、そういうこと期待してたの?」


「ち、ち、違いますっ!」


真っ赤な顔で否定したら、一条くんはクスッと少しだけ笑った。


「バーカ」


ウソ。笑った……。


笑った顔初めて見たかも。


なんか、笑うとちょっと可愛い?


するとそこで、さっそくスタスタと歩いていき、ベッドに腰掛ける一条くん。


そして、突っ立たままの私のほうを見るなり手招きをしてきて。


これは、私もベッドに来いってこと?


なんかやっぱり恥ずかしいな。



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