黙って一緒に堕ちてろよ

私がそんなことを考えていると、古茶くんは肩をすくめて。


「……なんでなんもしてこないの」


「…………は？」


理解不能。なにを言っているんだこいつは。


不機嫌？にしては威勢がないし。ダメだ、こいつの言ってる意味がわからない。


私はしぱしぱとまばたきを繰り返す。


なに、私なんかした？身に覚えは──正直いろいろあるけども──どっちにしろ急すぎない？気まぐれか！


いや、文脈から見るに、なにもしていないことに不機嫌になっている、のか？え、それってどういう状況？誰かに説明していただきたい。


だって、確かに最近避けてはいたけれど。古茶くんの本性を知る前は、特別絡むようなことはなかったし。知ってからだって、私たちの関係はそんなフレンドリーな感じじゃなくて。