黙って一緒に堕ちてろよ

優等生とか校則とか、そういうの全部抜きにしても、私はこういうタイプが嫌い。大嫌い。理不尽でいいよ、だって私はそういう人間だから。


だから、嫌いなものに媚びる必要なんてない。


つぶやきが聞こえたのか聞こえなかったのか、ぶっちゃけどっちでもいいけれど、綾瀬さんはきょとんとした顔をしていた。


なにもわかっていないような、はたまた、世界は自分を中心に回っている、自分に不都合なことなんて起こるはずがないと盲信しきっているような顔。


「聞こえなかったー?耳悪いの?老化始まってるの?その年で?えー、かわいそ。じゃあ聞こえるように言ってあげるね」


私は、一拍置いてから、いつもの優等生スマイルではない、心からの笑顔で吐き捨てた。





「誰が面倒なこと好き好んで引き受けるかっつーの!」


重くまとわりつく『優等生』 なんて、脱ぎ捨てて廃棄処分しちまえ!
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