黙って一緒に堕ちてろよ





「古茶くんの今カノは私だってことでーす!」





──大ウソ!!





「……え!?そんなはずは……」


そんなはずはない。まぁ当たっちゃいるけどね、この場ではハズレだよ。残念賞。


綾瀬さんは、みるみる苦悶の表情に。


それと同時に、私は目のはしで、古茶くんの表情が変わったのをとらえていた。


ばちっ。トモダチさんに喋りかけられていた彼と目が合う。


彼は、「やってくれたな……」とでも言いたげに、唇のはしを歪めた。


今まで口をつぐんで傍観者に徹してたね、しっかり気づいてたよ、お利口さんだね。張本人のくせにこのままやり過ごせると思った?高みの見物でもするつもりだった?


そんなの許すわけないじゃんね?


私が、手ずから引きずり下ろしてやるよ!
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