黙って一緒に堕ちてろよ
「な、なんでそれを」
「苦労したんだよー?まぁぶっちゃけわかりやすすぎてぬるゲーだったけど。こんなくだらないことに自分の時間さいてるって思うと我慢ならなくて大変だった。我慢した俺偉くね?」
「け、消して!スマホ貸して、消して!今すぐ!」
「俺の努力消してとかひどーい。普通に無理」
「や、やだ。やめて。やめろ!」
「ヤダはこっちじゃーん。せっかくつかんだネタなのにさぁ」
古茶くんは、そこで一旦言葉を切り、すぅっと息を吸い込んでから、
「──有効利用しない手はないじゃん?」
ニヤリ。不敵な笑みを浮かべた。
さすがは古茶くん。あくどい。それに、なんだかんだ思考が同じなんだもん。やっぱり、私たちって似てるんだなぁ、と思った。