「──有効利用しない手はないじゃん?」
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似合わない場所に、似つかわしくない格好で、
──なんでいるんだ、優等生。
クラスの優等生は誰、と聞かれたなら、きっと大半は私の名前をあげる。
私の名前をあげないバカは、十中八九彼を──。癪だけど、そう思っていた。
まさか古茶くんが、『古茶くん』じゃなかったなんて。
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裏の顔、表の顔。
すきのツボをついてくるキャラクターの見た目。性格。思考回路。口調。ちから。
舌入れない派?と煽っちゃうのだって、ボタンを引きちぎろうとするのだって、何もかもがすきで愛です。
世の中のすきがいっぱい詰まった、推しキャラクターと推し作品。
何回も繰り返し読んでほしいな、そしたらきっと、わたしが叫ぶ理由がわかります。
──…
「……物騒だね、優等生」
「お互い様でしょ、優等生」