君の為に吐いた小さな嘘。

あぁ…。
私、古屋素晴(ふるや すばる)は高校生活初日、困ってます。
「…はぁ…っ」
校門に入って綺麗な花を見かけたからそこに駆けつけると、急にめまいがきて座り込んでしまった。
しかもここは人目のつかない場所…。
立つ元気もなく、ひたすらに座り込む。
昔から私は、しんどくなりやすい弱っちい体で、体力がない。
あ…やばい。意識飛びそうなくらいしんどいし…眠い…。
あ…あぁ。
「は…ぁっ」
なんとか息をする。
「おいっ、大丈夫か？」
そう声が聞こえて、そこからは覚えてない。