君が呼ぶから帰ってきたよ
プロローグ
ずっと小さい頃から体が弱かった。
"大人になれるか分からない"
そう言われたのはいつだったか覚えてないくらい前のことだ。
だからね、この世から旅立つ日が人より早いこと覚悟してたの。
後悔のないように生きようって、決めて毎日一生懸命に生きた。
幸せなことに高校生になるまで生きることが出来たし、友達もできて、大好きな君のそばにいれた。
私はホントのホントに幸せだったって心から言えるよ。
後悔なんて全くないんだけど、
あまりにも君がたくさん泣くから
私の名前を悲しい声で呼ぶからさ
帰ってきてしまったよ。