君が呼ぶから帰ってきたよ
俺がそう言うと大津は空を見上げ笑う。


「そうだといいな。美春わたし頑張るからね。」


俺も空を見上げる。


真っ青の空が広がる。


手を太陽にかざす。


そして、大切なことに気づく。


「あー!やっべえ、俺遅刻だわ。じゃあな。」


ちょっとっていう俺をよびとめる声に振り向かずに大津の元を離れて目的地へ走る。


「やばいやばい、怒られるー」


急いで見慣れた道をダッシュする。


美春が戻ってきた時に自転車で急いだ道だ。


そして最後の角を右に曲がり俺の通っていた高校に入る。
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