溺愛確定 冷徹御曹司とのお見合い事情
聞くと兄は首を横に振った。
「吉池から電話をもらった時の必死な声を耳にして、俺は吉池と義兄弟になる覚悟を決めたよ。今では10年後、20年後の親戚付き合いまで想像している」
兄はそう言うと目を細めて微笑んだ。
「10年後、20年後の未来」
「そう。絵麻にはどんな未来が見える?年月を重ねても相思相愛だと仮定して」
兄の言葉を聞きながらゆっくりと目を閉じ、想像する。
浮かんできたのは湊さんを笑顔で見つめる私と、私に優しく微笑み掛ける湊さんの姿だ。
歳を取り、普通のおばさんと化している私と、変わらず素敵な湊さんの組み合わせは一見、不釣り合いに見えるけど、愛し合っているふたりの幸せさは伝わってくるもので、強い幸福感の前では誰もなにも言えない気がした。
「吉池から電話をもらった時の必死な声を耳にして、俺は吉池と義兄弟になる覚悟を決めたよ。今では10年後、20年後の親戚付き合いまで想像している」
兄はそう言うと目を細めて微笑んだ。
「10年後、20年後の未来」
「そう。絵麻にはどんな未来が見える?年月を重ねても相思相愛だと仮定して」
兄の言葉を聞きながらゆっくりと目を閉じ、想像する。
浮かんできたのは湊さんを笑顔で見つめる私と、私に優しく微笑み掛ける湊さんの姿だ。
歳を取り、普通のおばさんと化している私と、変わらず素敵な湊さんの組み合わせは一見、不釣り合いに見えるけど、愛し合っているふたりの幸せさは伝わってくるもので、強い幸福感の前では誰もなにも言えない気がした。