溺愛確定 冷徹御曹司とのお見合い事情

お昼ご飯を作って持参してもらったところで、不規則な忙しい生活が変わらなければ元も子もないのに。

とりあえず和室にはすぐに眠れるように布団は敷いておこう…って、そうだ!


【今夜は和室で寝ますので、ベッド使ってください】


普段使っているベッドの方が体が休めるはず。

そう思ってメールを送り、私は枕を持って和室へ。

でもそれから間もないうちに吉池さんが帰宅した。

起きていることを悟られないように息を殺して様子を伺っていると、吉池さんがバスルームに行ったのが分かった。

今のうちに寝よう。

別に寝ているところを見られる心配もないのだけれど、なんとなく寝ておいた方がいい気がして布団をかぶり、目を閉じる。

でも寝よう、寝ようと思えば思うほど眠れなくて、やきもきしていると、和室の襖が開いた音がした。

まさかメールを見てない?

それとも寝ていることを確認しに来た?

どちらにしろ緊張でドキドキしていると、布団が捲られた。


「あれ?」


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