溺愛確定 冷徹御曹司とのお見合い事情
仕事がらみの用件だとしても待ち合わせて一緒に買い物をするなんてデートみたいで気持ちがソワソワする。
何を着ていこう、どんな髪型にしよう、メイクはどうしよう。
悩むことさえ楽しいだなんて、これはもう恋にちがいない。
吉池さんも同じ気持ちでいてくれたら嬉しいな、なんて思いながら足取り軽く待ち合わせ場所に向かうべく部屋を出る。
するとエレベーターを降りたところで初めて住人と思わしきひとりの女性と対面した。
背が高く、手足が細長いモデル風の女性。
大きなサングラスで顔が隠されているせいで年齢不詳だけど、毛先だけカールした艶のある茶色のロングヘア、ひと目でわかるブランドの鞄、着る人を選びそうな派手な服を着こなしており、いかにもセレブという雰囲気を纏っている。
すれ違った時に鼻先をかすめた香水の匂いも上品で、ほんの束の間、良い香りに浸ってしまった。
「やっぱりああいう品とお金のある人が住んでいるところなんだ……」
分かってはいたけど、改めてハイクラスな場所に今、身を置いているのだと痛感させられた。
その上でウインドーに映る自分の姿を見る。
何を着ていこう、どんな髪型にしよう、メイクはどうしよう。
悩むことさえ楽しいだなんて、これはもう恋にちがいない。
吉池さんも同じ気持ちでいてくれたら嬉しいな、なんて思いながら足取り軽く待ち合わせ場所に向かうべく部屋を出る。
するとエレベーターを降りたところで初めて住人と思わしきひとりの女性と対面した。
背が高く、手足が細長いモデル風の女性。
大きなサングラスで顔が隠されているせいで年齢不詳だけど、毛先だけカールした艶のある茶色のロングヘア、ひと目でわかるブランドの鞄、着る人を選びそうな派手な服を着こなしており、いかにもセレブという雰囲気を纏っている。
すれ違った時に鼻先をかすめた香水の匂いも上品で、ほんの束の間、良い香りに浸ってしまった。
「やっぱりああいう品とお金のある人が住んでいるところなんだ……」
分かってはいたけど、改めてハイクラスな場所に今、身を置いているのだと痛感させられた。
その上でウインドーに映る自分の姿を見る。