許されない好き。
オオカミside


今日もすることなんてねぇし、つまらない毎日。

こんな木の影で居眠りするしかすることがないなんて、うんざりだ。

「はぁー。」

1人きりの青い空にため息が消える。

…タッタッタッ

足音?

誰だ?

こんな森の中通ってく奴は。

木の影からちらりと覗くと、

ふわりと揺れる短めの髪と赤い服。

俺に気づいたのかゆっくりと近づいてくる。

手に持ってるのは…

フルーツ?

見舞いか?

てか、




目がぱっちりとしてて、

ちょっとくせがついたふわふわの髪。

完全に










完全に、





















ひとめぼれだった。


その後彼女は走って逃げていった。


当たり前のことだ。


けど、なんか、柄にもなく、






傷ついたんだ。


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