飼い犬は猛犬でした。

 その涼輔くんに昨日告白されました。なんて言っても……絶対信じて貰えないんだろうけど。

 というか、わたしだって信じられないもん、あんなイケメンでアイドルみたいな人に。


 どうしてわたしなの? たくさんの女の子に囲まれて……いろんな人に愛されて。選び放題なのに……。



「イオはその……龍ヶ崎くんの事が好きなの?」
「はぁ?! 推しだよ。”好き”なんておこがましすぎるよ! あんなイケメン……」
「もう崇拝レベルなんだ。はいはい……」


 とにかくイオが龍ヶ崎くんを愛してやまない事は分かった。
 けど”推し”って……

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