飼い犬は猛犬でした。
どうしようどうしよう……
あんなこと言うつもりなかったのに……気付いたら口に出しちゃってた。
どうしよう、嫌われちゃったかな?
そもそも”嫌われる”もなにも……わたしの事なんて眼中にないんだった……でもそんな、わたしなんかにも優しい涼輔くんに酷いことを言ってしまった。
だったらきっと大丈夫……でも、心がちくちくと痛む。
どんな顔して涼輔くんに会えばいいの?
涼輔くん、早く本当のわたしに気付いて……こんなに無神経な事言っちゃうような子なんだよ、キラキラなんてしてない。全然一等星なんかじゃない……
こんな気持ちになるくらいなら嫌われちゃった方がマシだ。