飼い犬は猛犬でした。
☆*。2nd Challenge 。*☆
.*・゚ 特別になりたい .゚・*.
* * *
あのキスの後、わたしは全力で涼輔くんから逃げた。
謝られるのが嫌だったんだ……
理由なんて怖くて聞けない、分かってるけど……聞いたら、きっとズタボロだ。
「ねぇ……普通、どうでもいい人にキスとか……するのかな?」
「え?! どうしたんですかいきなり! ……どうでもいい人にキスなんてしなくないですか?」
後輩ちゃんは、わたしの唐突な質問にびっくりしながらも、顎に手を添えながら答えてくれた。
涼輔くんは、メイドのわたしの事が好きで……でもほかの女の子にも平気でキスしたり優しくしたりする……
とにかくモテるから、遊んでるように見えるけど……涼輔くんはそんな人じゃないのは嫌という程実感してる。
だから分からなくて怖いんだ……。