勝手に決められた許婚なのに、なぜか溺愛されています。
「いくら反対したところで、
あのふたりが簡単に折れるとは思えない。
形だけでも婚約ということにして、あの二人を納得させないと
勝手に入籍でもされたら、それこそ取り返しのつかないことになる」
勝手に入籍⁈
そ、そんなことできるの⁈
本人の承諾もなく?
まだ高校生なのに?
「とりあえずは会長たちの熱が冷めるまで、
婚約ということで、この話をつなごう。
もちろん、形だけ、あくまで形だけだ」
「ちょっと、待って、お父さんっ!」
こんなところで婿養子の本領を発揮しないでほしいっ!
すると、お父さんが私を無視して九条さんに体を向ける。
「意気投合している会長たちに何を伝えたところで、
納得してもらえるとは到底思えない。
しばらく様子をみて、
会長たちの熱が冷めた頃合いを見計らって、
婚約破棄ということで波風立てずにいきたいと思う」
「うちの祖父も言い出したら聞かないところがあるので、
下手に逆らったら、かえって面倒なことになるのは目に見えています」
九条さんの言葉に、お父さんが大きくうなずいているけれど!
ちょっと待って! 私の意思とか!
あのふたりが簡単に折れるとは思えない。
形だけでも婚約ということにして、あの二人を納得させないと
勝手に入籍でもされたら、それこそ取り返しのつかないことになる」
勝手に入籍⁈
そ、そんなことできるの⁈
本人の承諾もなく?
まだ高校生なのに?
「とりあえずは会長たちの熱が冷めるまで、
婚約ということで、この話をつなごう。
もちろん、形だけ、あくまで形だけだ」
「ちょっと、待って、お父さんっ!」
こんなところで婿養子の本領を発揮しないでほしいっ!
すると、お父さんが私を無視して九条さんに体を向ける。
「意気投合している会長たちに何を伝えたところで、
納得してもらえるとは到底思えない。
しばらく様子をみて、
会長たちの熱が冷めた頃合いを見計らって、
婚約破棄ということで波風立てずにいきたいと思う」
「うちの祖父も言い出したら聞かないところがあるので、
下手に逆らったら、かえって面倒なことになるのは目に見えています」
九条さんの言葉に、お父さんが大きくうなずいているけれど!
ちょっと待って! 私の意思とか!