『愛してる』を君に
そしてそれぞれの気持ちを胸に、卒業式を迎えた。

他の卒業生たちが、後輩にお祝いされている。


「雪」
隣にいる碧に名前を呼ばれた。

碧の方を見ると、優しい目で私を見ていた。

よく見ると、碧の手には綺麗な指輪があった。


「今も、これからもずっと愛してます。俺と結婚してください。」

碧が深くお辞儀をして、右手を差し出している。

私はすぐにその手を握った。
泣きながらも、しっかりと返事をした。

「もちろんです」

返事を聞いた碧は持っていた指輪を左手の薬指にはめてくれた。


それを見ていた周りの人たちから、たくさんの拍手をもらった。
< 5 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop