BATEL
第10章 皆の笑顔
森を出たらもうすっかり夕方になっていた。
家に戻り急いでタンスに荷物を隠しママの指示で庭にいつも以上のランタンを灯した。
レイ
「よお〜クロエ。」
メル
「きたよー」
ゾーイ
「食べまくるぞー!!」
クロエ
「来てくれたんだね!ありがとう!」
メル
「クロエママのご飯美味しいんだもーん!あっクロエのママ!私手伝います!」
ママがキッチンから食事を運ぶのをメルが手伝った。
パパ「なんか賑やかだな。」
パパはタバコをふかしながらやってきた。
レビィ
「おーおーみんな久しぶり!」
国王に仕える騎士見習いだが身長もまた一段と高くなり真っ白な服を纏い胸のプレートには名誉ある国旗のマークが刻まれてあった。腰には特注で作った剣が携わってある。
クロエ
「あ!レビィ!」
ママ
「まあ、ナイトらしくなって」
パパ
「やっときたかー!我が息子よ!」
パパは思いっきりレビィを抱きしめた。
レイ、メル、ゾーイも久しぶりに見た様変わりしたレビィを見て挨拶をした。
机の上には小川で取れた焼き魚、ナッツのパイ、大きなチキンバターステーキ、クロエの好物のバタークッキー、庭で取れたサラダに食花が添えてありそして乗りきらない程のエールや蜂蜜酒の瓶。
みんなそれぞれジョッキを片手にエールを注いだ。
パパ
「今日でクロエは成人になった。もう15年かぁ...早いなぁ....」
パパはしくしく泣いた。
ママ
「もー食事が冷めちゃうわよ。」
レビィ
「大袈裟だなぁ。」
パパ
「悪い、悪い。まあとりあえず乾杯しよう。クロエに。」
レビィ
「クロエに。」
レイ
「クロエに。」
メル
「クロエに!」
ゾーイ
「クロエに。」
ママ
「クロエ誕生日おめでとう。」
乾杯をし皆食事にありついた。
クロエが小声でパパに囁いた。
クロエ
「パパ...?ちょっとエール飲んでくれない?」
パパ
「なんだ。お前エール苦手なのか。」
クロエ
「苦い....」
レイ
「おいおい!沢山あるんだぞ!」
クロエ
「私、蜂蜜酒がいい....」
クロエは樽ジョッキに蜂蜜酒を注いで一口飲んだ。
クロエ
「あまーーーーーーい!!」
ママ
「クロエはやっぱり甘い方がいいみたいね。」
メル
「クロエー!私もちょーだい!」
クロエ
「いいよー!!」
レイ
「メルも甘い方がいいみたいだな。」
ゾーイ
「だな。」
パパ
「で、お前らパーティ組んで冒険者になるんだってな。」
レイ
「そうなんすよ。」
パパ
「お前らの親も冒険者だったもんな。ならクラスも決まっているんだな?」
レイ
「俺の親父は剣で戦ってたみたいなんで俺もそれ使おうかと思ってるんすよ。」
パパ
「ほお。レイの属性は火だったな。炎獄のナイトって感じでいいじゃないか。」
レイ
「おおお!炎獄のナイトって響きいい!それもらいます!!」
ゾーイ
「俺の親は2人とも冒険学者だったけどある魔道具を昨日もらったんです。これを指にはめて冒険に役立てと。」
ゾーイはポケットから青い小さなサファイアが埋め込まれていた銀のリング。
パパは手に取り拝見した。
パパ
「おい。ゾーイ。これはそこらで手に入る代物じゃないぞ。この魔道具はただの魔道具じゃない。永久魔道具だ。魔道具ってのは耐久があっていつかは壊れる。だがこの指輪は絶対に壊れない。」
メルは樽ジョッキに入った蜂蜜酒を飲み干した。
メル
「でもただの指輪に見えるけど...」
パパはタバコに火をつけた。
パパ
「なあ。お前ら何回か王国行ったことあるだろ?」
メル クロエ ゾーイ レイ
「うん」
パパ
「街中で冒険者に会ったことはあるはず。そいつらの中に大剣使いや大斧使いのウォーリアってクラス見たことあるだろ?その武器を見てわかると思うが何故自分の身長と同じ長さで重量ある武器がヒョロヒョロの女や男が振り回せると思う?」
ゾーイ
「筋肉を隠しているとか?」
レイ
「あははなんだよそれ。あれだ!隠れ怪力!」
パパ
「いーや、違う。皆指輪の力使っているんだ。まあ皆普通の魔道具だろうがな。この指輪は怪力魔法をかかっている。ウォーリア、ナイトなど剣を主に戦うクラス共には必須というほど魔道具の指輪が必要になるだろう。その指輪の力でどんなに重たい武器でも軽々持て普通の剣ならこの樽ジョッキよりも軽くなる。」
パパはエールを飲み干し鼻の下には泡がついていた。
ゾーイはその指輪をつけて庭に大きな岩を見つけた。
ゾーイ
「ふん!!!!」
大きな岩を持とうとしていた。
ゾーイ
「んぎぃいいいい!動けぇ!!!」
パパ
「ただ怪力になるってわけじゃないぞ。ゾーイよ。」
パパはタバコを吸い煙を吐いた。
パパ
「その指輪はつけた本人が一番最初に触る武器が軽くなるようになっている。全ての指輪の魔道具はこの効力があるから覚えておけよ。」
ゾーイは指輪を外しポケットにしまった。
ゾーイ
「んじゃあ俺はウォーリアだな。」
パパ
「メルは?」
メル
「雷属性の魔術士になります!」
パパ
「クロエと同じ魔術士か。うむ。ナイト、ウォーリア、雷の魔術士と火の魔術士....バランス悪いなぁ....」
レイ
「まあ旅の中で仲間も増やそうと思ってますし。」
パパ
「なんとかなるか。それでいつ旅立つんだ?」
レイ
「決めてなくて...それまで各自武器を扱えるようになっておきたいっす。」
パパ
「半年後、港からはるばる遠くの大陸から私の研究仲間が訪ねてくる。その船に乗るといい。」
ママ
「ちょっと!パパ!」
レビィ
「この大陸ならもし何かあってもメルーン王国の兵たちが助けに行くことができる。大陸から離れてしまえばもう助けることも出来ない。」
レイ
「そこだよ。レビィ。もし何かあれば衛兵に頼ればいい。そんな甘い考えで旅はしたくない。」
レビィ
「だがお前らはまだ.....」
パパ
「レビィ。やめなさい。こいつらが思い描く旅があるのさ。その旅を手助けし導くのが親の役目ってもんだ。ただお前ら無茶はするなよ?」
メルはクロエ、レイ、ゾーイの空の樽ジョッキに蜂蜜酒を注いだ。
メル
「まあなんとかなるよ!」
酒で少し頬がピンクになったメルをクロエは見て微笑んだ。
メル
「これだよ!このクロエの笑顔があれば世界は平和になるのさあ!」
レイ
「なに言ってんだお前。」
メル
「さあ!今日はクロエの成人祝い!呑むぞー!」
ママもパパもレビィも4人を見ながら笑い飲み明かした。
レイはゾーイと肩を組み大声で踊りながら歌いクロエとメルも手を繋いでダンスをした。
パパとレビィはジョッキで呑むのが面倒になったのか瓶ごと呑んでいた。
ママは皆を見ながら笑っていた。
家に戻り急いでタンスに荷物を隠しママの指示で庭にいつも以上のランタンを灯した。
レイ
「よお〜クロエ。」
メル
「きたよー」
ゾーイ
「食べまくるぞー!!」
クロエ
「来てくれたんだね!ありがとう!」
メル
「クロエママのご飯美味しいんだもーん!あっクロエのママ!私手伝います!」
ママがキッチンから食事を運ぶのをメルが手伝った。
パパ「なんか賑やかだな。」
パパはタバコをふかしながらやってきた。
レビィ
「おーおーみんな久しぶり!」
国王に仕える騎士見習いだが身長もまた一段と高くなり真っ白な服を纏い胸のプレートには名誉ある国旗のマークが刻まれてあった。腰には特注で作った剣が携わってある。
クロエ
「あ!レビィ!」
ママ
「まあ、ナイトらしくなって」
パパ
「やっときたかー!我が息子よ!」
パパは思いっきりレビィを抱きしめた。
レイ、メル、ゾーイも久しぶりに見た様変わりしたレビィを見て挨拶をした。
机の上には小川で取れた焼き魚、ナッツのパイ、大きなチキンバターステーキ、クロエの好物のバタークッキー、庭で取れたサラダに食花が添えてありそして乗りきらない程のエールや蜂蜜酒の瓶。
みんなそれぞれジョッキを片手にエールを注いだ。
パパ
「今日でクロエは成人になった。もう15年かぁ...早いなぁ....」
パパはしくしく泣いた。
ママ
「もー食事が冷めちゃうわよ。」
レビィ
「大袈裟だなぁ。」
パパ
「悪い、悪い。まあとりあえず乾杯しよう。クロエに。」
レビィ
「クロエに。」
レイ
「クロエに。」
メル
「クロエに!」
ゾーイ
「クロエに。」
ママ
「クロエ誕生日おめでとう。」
乾杯をし皆食事にありついた。
クロエが小声でパパに囁いた。
クロエ
「パパ...?ちょっとエール飲んでくれない?」
パパ
「なんだ。お前エール苦手なのか。」
クロエ
「苦い....」
レイ
「おいおい!沢山あるんだぞ!」
クロエ
「私、蜂蜜酒がいい....」
クロエは樽ジョッキに蜂蜜酒を注いで一口飲んだ。
クロエ
「あまーーーーーーい!!」
ママ
「クロエはやっぱり甘い方がいいみたいね。」
メル
「クロエー!私もちょーだい!」
クロエ
「いいよー!!」
レイ
「メルも甘い方がいいみたいだな。」
ゾーイ
「だな。」
パパ
「で、お前らパーティ組んで冒険者になるんだってな。」
レイ
「そうなんすよ。」
パパ
「お前らの親も冒険者だったもんな。ならクラスも決まっているんだな?」
レイ
「俺の親父は剣で戦ってたみたいなんで俺もそれ使おうかと思ってるんすよ。」
パパ
「ほお。レイの属性は火だったな。炎獄のナイトって感じでいいじゃないか。」
レイ
「おおお!炎獄のナイトって響きいい!それもらいます!!」
ゾーイ
「俺の親は2人とも冒険学者だったけどある魔道具を昨日もらったんです。これを指にはめて冒険に役立てと。」
ゾーイはポケットから青い小さなサファイアが埋め込まれていた銀のリング。
パパは手に取り拝見した。
パパ
「おい。ゾーイ。これはそこらで手に入る代物じゃないぞ。この魔道具はただの魔道具じゃない。永久魔道具だ。魔道具ってのは耐久があっていつかは壊れる。だがこの指輪は絶対に壊れない。」
メルは樽ジョッキに入った蜂蜜酒を飲み干した。
メル
「でもただの指輪に見えるけど...」
パパはタバコに火をつけた。
パパ
「なあ。お前ら何回か王国行ったことあるだろ?」
メル クロエ ゾーイ レイ
「うん」
パパ
「街中で冒険者に会ったことはあるはず。そいつらの中に大剣使いや大斧使いのウォーリアってクラス見たことあるだろ?その武器を見てわかると思うが何故自分の身長と同じ長さで重量ある武器がヒョロヒョロの女や男が振り回せると思う?」
ゾーイ
「筋肉を隠しているとか?」
レイ
「あははなんだよそれ。あれだ!隠れ怪力!」
パパ
「いーや、違う。皆指輪の力使っているんだ。まあ皆普通の魔道具だろうがな。この指輪は怪力魔法をかかっている。ウォーリア、ナイトなど剣を主に戦うクラス共には必須というほど魔道具の指輪が必要になるだろう。その指輪の力でどんなに重たい武器でも軽々持て普通の剣ならこの樽ジョッキよりも軽くなる。」
パパはエールを飲み干し鼻の下には泡がついていた。
ゾーイはその指輪をつけて庭に大きな岩を見つけた。
ゾーイ
「ふん!!!!」
大きな岩を持とうとしていた。
ゾーイ
「んぎぃいいいい!動けぇ!!!」
パパ
「ただ怪力になるってわけじゃないぞ。ゾーイよ。」
パパはタバコを吸い煙を吐いた。
パパ
「その指輪はつけた本人が一番最初に触る武器が軽くなるようになっている。全ての指輪の魔道具はこの効力があるから覚えておけよ。」
ゾーイは指輪を外しポケットにしまった。
ゾーイ
「んじゃあ俺はウォーリアだな。」
パパ
「メルは?」
メル
「雷属性の魔術士になります!」
パパ
「クロエと同じ魔術士か。うむ。ナイト、ウォーリア、雷の魔術士と火の魔術士....バランス悪いなぁ....」
レイ
「まあ旅の中で仲間も増やそうと思ってますし。」
パパ
「なんとかなるか。それでいつ旅立つんだ?」
レイ
「決めてなくて...それまで各自武器を扱えるようになっておきたいっす。」
パパ
「半年後、港からはるばる遠くの大陸から私の研究仲間が訪ねてくる。その船に乗るといい。」
ママ
「ちょっと!パパ!」
レビィ
「この大陸ならもし何かあってもメルーン王国の兵たちが助けに行くことができる。大陸から離れてしまえばもう助けることも出来ない。」
レイ
「そこだよ。レビィ。もし何かあれば衛兵に頼ればいい。そんな甘い考えで旅はしたくない。」
レビィ
「だがお前らはまだ.....」
パパ
「レビィ。やめなさい。こいつらが思い描く旅があるのさ。その旅を手助けし導くのが親の役目ってもんだ。ただお前ら無茶はするなよ?」
メルはクロエ、レイ、ゾーイの空の樽ジョッキに蜂蜜酒を注いだ。
メル
「まあなんとかなるよ!」
酒で少し頬がピンクになったメルをクロエは見て微笑んだ。
メル
「これだよ!このクロエの笑顔があれば世界は平和になるのさあ!」
レイ
「なに言ってんだお前。」
メル
「さあ!今日はクロエの成人祝い!呑むぞー!」
ママもパパもレビィも4人を見ながら笑い飲み明かした。
レイはゾーイと肩を組み大声で踊りながら歌いクロエとメルも手を繋いでダンスをした。
パパとレビィはジョッキで呑むのが面倒になったのか瓶ごと呑んでいた。
ママは皆を見ながら笑っていた。