拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)





「その…ゆかり先輩?だかに告白されたとき、あいつが…宮原が見てたんだよ、あのクソ生意気な1年と」



「クソ生意気な1年って…あー、もしかして水萌ちゃんのことを狙ってるとかゆう?莉真ちゃんにチラッと聞いたけど」



「しかもすっげー近い距離に2人でいて。なんか…すっげーイライラして。先輩の話はあんま聞いてなかったけど。

デートしてって言われて、気づいたら…頷いてた」





あのとき。



知らない女に抱き着かれてるのが、すげー気持ち悪くて。



でもそれ以上に、何で休み時間に2人でいるんだよ、とか、距離近すぎんだろ、とか、そればっか頭の中グルグルまわって。



…経験したことないくらい、イライラして




俺が「デートしてもいい」って言ったとき、宮原がめちゃくちゃ傷ついた顔してて、でも俺はそんな宮原を見て…



どっかで安心した。





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