拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)





「おい那月~、水萌ちゃんのこと無視すんなよ~」



柊平くんナイス!!!



柊平くんの言葉に、気だるそうに朝比奈くんが「あー…」と振り向いてくれた。




「…なんか用事?」


「え!?あの、用っていうか、きょっ、今日の昼休みは一緒にご飯食べれるのかなーって…あの……」


「…そっちこそ」


「え?」


「忙しいんじゃねーの?昼休みは。アイツと会うんだろ」


「あいつ…?」




って、誰のこと?



全く話が読めない私に、朝比奈くんが無表情で言う。




「おまえの…それ。とぼけてんの?それともほんとに分かんない?」



「えっと…?」



「あー違う。そうじゃなくて…」




朝比奈くんが自分の前髪をクシャクシャにする。



「ど、どうしたの朝比奈くん…?」




こんな朝比奈くん、はじめて見た。




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