拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)




「じゃあ水萌先輩、一生デートもできずに死んでいくんですね」



「ちょっ…酷!たしかにそうかもだけど!酷!!」




サラッとした笑顔で酷いことを言う蓮くん。なんで!?年下だから!?現代っ子だから!?




「じゃあ…」




少し考えるように間を置いた後、蓮くんが私を見てニッコリ笑った。




「デートじゃなくてもいいです。土曜日は、ただの友達ってことで。俺と遊びましょうよ」


「友達…?」


「はい。だったら断る理由ないでしょ?」




…たしかに。土曜日暇だし。このままだと朝比奈くんのことを考えすぎて暗黒の土曜日になること確実だし。


一緒にいてくれるのはありがたいけど。



友達かー…たしかにそれなら断る理由…ないのかな…?





「決まりですね。〇〇駅に1時に待ち合わせってことで」




おおおまだ返事してないのに段取りされている!仕事早い!さすが学年首席!




「…うん…わかった」




ま、いっか…





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