拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)





その時宮原が、四条に向かって――笑った。




「………」



「那月くん?おーい?聞いてる?お茶どこでするー?」





まただ。



この、体の奥底から湧き上がるような――衝動。





「…先輩、すみません」



「んー?」



「俺先輩とはやっぱり付き合えないです」



「…えー?なに?何で突然?まだデートは終わってな…」



「思わせぶりなことしてすみません」





密着していた先輩の体を、ゆっくりと引き剥がす。





「…俺…あいつといると、自分でも引くほど、すっげーダサいんですよね」



「…え?ど、どうしたの那月くん…」



「こんな自分が嫌でした。自分が自分じゃなくなるような気がして。こんなの初めてだったんで。


でも仕方ないですよね。それでも俺…あいつのこと、好きみたいなんで。あんな変人女…心外だけど」




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