拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)





「ああああ…なんかクラクラしてきた…」



もしかして貧血!?人生で一回もなったことないけど!糖分とれば治るかな!?



目の前にあったオレンジジュースを一気飲みすると、「ははは」と蓮くんが笑った。



「カフェで風呂上りの牛乳みたいな飲み方するのやめてもらっていいですか?」


「だ、だって…!」


「ていうかほんと好きなんですねー、朝比奈先輩のこと」


「当たり前じゃん!!」


「当たり前…ねぇ。でも、そんな朝比奈先輩は他の女子を選んだ」


「……」


「巨乳の」


「それいる!?」




そうだよ。


言われなくても分かってるよ。




朝比奈くんは私のこと全然好きじゃないことくらい、ずっとずっと分かってた。




でも…ついこの間までは片想いでも楽しかったのに……




「泣かないでくださいよ」




蓮くんの手が伸びてきて、そっと私の頬に触れた。




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