拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)




教室の入り口で大声でそう言って、弾むような足取りで俺に近づいてくる宮原。



…嫌な予感がする。




「…宮原、なんか話あるなら外で…」



だから外に連れ出そうとしたのに



「朝比奈くん!金曜日のお泊まりのことなんだけど!」



俺の言葉を遮って、宮原が楽しそうに話し出した。




柊平がグルンッと音がしそうなくらい勢いよく俺の方を向く。




あああー…最悪だ…





「朝比奈くん!金曜日の夜ごはん、私が作ろうかなーって思ってるんだけど、カレーとハンバーグどっちがいい?」



「…………カレー」



「カレーね!了解~!豚肉と牛肉どっちがいい~?」



「……………豚肉」



「豚ね~!了解!あーほんっとうに楽しみだねーお泊まり!あっお風呂もうちで入っていいからね?じゃあまた昼休みに話そうね~」



宮原は言いたいことだけ言って、嵐のように去っていった。



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