拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)
「…別に…全然考え込んでねーよ。きっと何もないだろうし」
「えぇ~?付き合ってる男女がお泊まりして何もないとかさすがにないっしょ~」
「あるんだよ。宮原は…そーゆうの、絶対考えてねーから」
…帰り際の、キスだってそう。
唇が触れ合った瞬間、俺は「もっと」っていう衝動を抑えるのに必死で
だけど宮原は「またね~!」なんて満足げに笑ってあっさり家に入ってく。
たぶん、もっと触れたい、なんて思ってるのは俺だけだ。