拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)
「そ、それが…この世の男女の常識だというの!?」
「うーん…まぁそうなのかな?一般的には。てか、フツーそういう流れになるよね」
一般的!?フツー!?そういう流れ!?!?
「ど、どうしよう…!私全然そーゆう知識ないよ!?どっ、どうしよう、今からでも本屋に走っ…!」
「本屋で何買うつもり?」
思わず立ち上がった私の制服の裾を、莉真ちゃんが冷静につかんだ。
「本よりもっと買うものあるんじゃない?」
「何それ!?」
「今日の放課後、行くよ」
キラン、と莉真ちゃんの目が光った気がした。