拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)
「………っ」
どうしよう、なんか目が熱いかも。なんかジンジンしてきたかも。
もしかして、ちょっと気まぐれで付き合ってくれただけで、朝比奈くんって私のこと全然好きじゃないのかも。
キスしてくれないのも、こうして、“フツーそういう流れ”にならないのも、そう考えれば全部が説明がつく。
なんか…朝比奈くんと付き合う前より全然寂しい。全然辛い。
なんか、すごく、猛烈に
「泣ける~~~~!!」
「っ、は!?」
ビクッと肩を揺らした朝比奈くんが驚いたように振り向いた。