拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)
するすると上がってくる手。
同時に再び唇を塞がれる。
こんなキスをするのも。
こんな風に触れ合うのもはじめてで。
ドキドキと体全部が心臓になったみたい。
「…こわくない…?」
ふと、離れた唇の合間から朝比奈くんが聞いてくる。
瞳にこもった熱の中に、不安の色が覗いていた。
…やっぱり朝比奈くんは優しい。
いつだって私のことを考えてくれる。
なんで私はこの愛情に気づけなかったんだろう。
「朝比奈くん、だいすきだよ…?」