拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)
愛し愛しのマイプリンス
「朝比奈くん、ラブレター読んでくれたかなぁ」
そんな私の言葉に、幼馴染で親友でもある莉真ちゃんがカッと目を見開いた。
「え、もしかして水萌、昨日書いてたあの奇怪な文…じゃなかった、ラブレター本当にあの朝比奈那月に渡したの!?」
「渡したっていうか、下駄箱に入れといた」
「ま~じ~で~!?」
ガクッと肩を落とす莉真ちゃん。
? どうしたんだろう。
もしや、この幼馴染兼親友の恋の行く末を心配してくれてるのだろうか。やっぱり優しい子!
「大丈夫だよ~!
ちゃんと、私と付き合ったときのメリット書いて、アピールしといたし!」