拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)
「あっっそう。よかったな」
「なんか那月冷たくね?」
「別に。どーでもいい話ばっかしてくっからだろ」
カバンを持って教室を出る俺を追いかけてくる柊平。
「ふーん。どうでもいい話、ねぇ。
その割にはなんか機嫌悪そうですけどー?」
「は?別に普通だろ」
「へー」
「…お前やっぱあの変人女が好きなの?」
「だったらどうする?」
思わず足を止めた。
…って、なんで止まった俺?さっさと帰ろ。
「ふーん、よかったんじゃね、あの変人女も満更でもなさそうだったしな」