拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)
へら~と笑う柊平くんの笑顔は、鳥の羽より軽そうだ。
でも、今はその軽そーな笑顔に救われている。
だってこの状態で一人でご飯とか…無理!寂しすぎる!
「ほんと飽きないよね~水萌ちゃんって」
パックのいちごオレをすすりながら、柊平くんが笑った。
「え?」
「考えてること全部顔に出てるし。クルクル表情変わって見てて飽きないってゆーか」
「そ、そう…?」
「する行動も予測できないよねー。
押したと思ったら案外あっけなく引いちゃうってゆーか。
こんな簡単に那月のこと諦めちゃっていいの?」
「…だって」
朝比奈くんのこと見てるうちにわかった。
男子といるときは普通に笑顔で。
女子といるときは恐ろしく仏頂面で。
そして…
たまにすごく、寂しそうな顔をする。