拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)
「水萌数学の課題出してなかったの?」
宮原の親友の春日さんが呆れ顔で聞く。
「うう…朝比奈くんと行く予定の犬OKのカフェ検索してたら気づいたら朝で…」
徹夜で何してんだお前は。
「早く行きな、怒ると厄介だよ担任。もう怒ってるけど」
「だね…」
懸命な春日さんの助言に渋々立ち上がる宮原。
「じゃあね朝比奈くん…またの名を愛しのマイプリンスASAHINA…」
「そんな別名はない」
「えっじゃあ何がいい?他にも朝激弱の寝ぼけ眼プリンスっていう候補も」
「「いいから早く行けよ!!」」
俺と春日さんのダブル攻撃でようやく宮原は屋上を出ていった。