拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)





はぁ~~~~


疲れる…ほんと騒がしい奴。




「たしかに柴犬っぽいよね、水萌ちゃんって」




柊平がニヤニヤしながら俺を見てくる。




「飼い主のことがダーイスキな柴犬って感じ?」



「…何言いたいんだよ」



「べっつにー、那月が犬好きだったとは知らなかったな~と思って」



「別に特別好きじゃねーよ」



「あっそ?」




なんかムカつくので柊平が飲んでいたコーラを奪って残りを全部飲んだ。




「あああっおいこの朝激弱プリンスがぁぁ!!!」





つーか。


犬とドッグランデートだか、お散歩デートだか知らねーけど、その前に




例の映画のチケットの期限…そろそろなんじゃねーの?




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