拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)




「俺が言いたいのはそういうことじゃなくて…

何でアイツなんだよってことなんだけど」



「???」



「あーもうだから!」




頭上に「?」をたくさん浮かべる私に朝比奈くんはヤケクソな口調で言った。




「おまえに映画誘われると思ってた俺が世界一バカみてぇって話!」



「…………えぇ!?」





朝比奈くん…



私に映画誘われると思ってたの!?と、ということは




「私と映画行ってもいいって思ってくれてたってこと!?」


「声がでかい」


「嘘!?!?」


「じゃーな」


「ま、ままま待って!」




背中を向けた朝比奈くんのワイシャツを慌ててつかむ。




「行こう映画!ていうか行ってくださいっ!!!!」





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