拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)
「んっ…はぁっ、よく寝た~っ!!」
なんの前触れもなく突然宮原が目を覚ました。
…もしかしてこいつ、寝たふり…!?
「ん?あれ朝比奈くん、どうしたの?すっごい険しい顔してるけど」
では全然なかったらしい。
キョトン、とした顔で慌てて手を退けた不自然な体勢の俺を見ている。
「べっ、別に…なんでもねーよっ。つか全然映画見てねーじゃん」
「あぁ!?ほんとだ終わってる!?」
…よかった、宮原が起きて。
じゃないと俺、もしかしたら…あのまま。
なにはともあれ。
「朝比奈くん寝たらお腹すいた…」
「…マジで子供かよ」
「ラーメン食べ行かない!?私いい店知ってるんだ~!明らかにガンコで不愛想なオヤジが店主をつとめてると思いきやただのアルバイトの…」
「わかったからちょっと待ってろ、準備すっから」
「はーい!」
ニコニコ笑って元気よく返事する宮原。