拝啓 突然ですが大好きです!つきましては私と交際をして頂きたくこの文書を送付させて頂きま(以下省略)





「………おまえ誰?」



朝比奈くんは“大好き”の箇所には触れず、険しい顔でそれだけ聞いた。



「四条蓮、1年A組、この高校には学年主席で入学しました。ちなみにイケメンということで一部の女子からはキャーキャー言われてます、特に年上ウケがいいです」



へぇー蓮くんって年上ウケがいいんだぁ。
ってか学年主席!蓮くんってそんなにすごい人だったの!?



「別にそこまで聞いてねーよ」



「まだ終わってないですよ、朝比奈先輩」




わずかに肩をすくめると、蓮くんは真っすぐに朝比奈くんを見て言った。




「俺は水萌先輩が好きです。今日告白もしました」



「…っ」



「朝比奈先輩はどう思ってるんですか?水萌先輩のこと。好きですか?」




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